小学生並みの日記

肩肘張らずに語ろう

なぜ、いちご100%は西野エンドなのか?

いちご100%の続編つくるとかなんとか ですね。

真偽は分かりませんが、いい機会です。

ぼんやりした記憶にもとづいて、いちご100%を語ってみたいと思います。

 

 

 

どうして、西野エンドなのか?

 ネタバレですが、真中は最終的に、西野とくっつきます。

 

当時、誰もが、西野エンドに違和感を感じたと思います。

 

 

この漫画において、ヒロインの王道をいってるのは間違いなく、東城綾のほうです。

 

 

 

・「空からふってきた、いちごパンツの女の子」は東城綾です。

 

東城綾は 「メガネをかけた、アカ抜けない文芸部キャラ」 から 「実はメガネを外すと超カワイイ子」に変貌を遂げます。

メガネの時点では誰も見向きもしなかったのに、真中だけは魅力に気づいていました。

 

・趣味もあっていて、相性がいいです。

東城が脚本書いて、真中が映画撮るという、パートナーとして分かりやすい未来図もがっつり匂わせます。

 

・文化祭の占いで、運命の人と出てるのも東城綾です。 

 

 

話の中に散りばめられてるフラグを見ていったら、どうみたって

「ああ、最終的に真中は東城とくっつくんだろうな」って思います。

 

 

でも最後になって、真中は西野とくっついちゃうんです。

これだけ漫画の中に、運命の人、運命の人、運命の人 とフラグを散りばめておいて、なぜなんでしょうか。

 

 

恋愛の不条理

作者は、物語の終わり方について、最終巻のあとがきにこう書いています。

 

「恋愛の不条理 を描きたかった。」

 

あぁ、なるほど。

恋愛というものは、理想どおりに上手くいかないものだと。

運命の人であろうと、恋愛というのはすんなりと成就しないのだということです。

 

 

では、恋愛の不条理を描いて、作者は何を言いたかったんでしょうか。

自分の解釈では、こういうことだと思います。

 

 

「恋愛を成就させるためには、勇気と行動が必要だ!」

恋愛については、「果報は寝て待て」は通用しないということです。

 

 

物語の中で、東城は、真中に思いを伝える行動をなかなかとることができませんでした。

 

東城が真中に対して、自分の思いを伝えた場面は2つでした。(と思う。)

(A)映画の撮影のシーンの中で、劇中のセリフとして言うところ。

(B)西野の告白に遅れる形で、真中に告白するところ。

 

(A)は真中をドキドキさせたものの、決定打になりませんでした。

(あくまで映画のセリフなんですから、真中にはあれが東城の本当の気持ちかどうかなんて判断できません。)

(B)は西野に遅れたのが致命的です。

 

 

ここから引き出せる「作者のメッセージ」は2つです。

・「思いは、正直に言葉にしなきゃ、伝わらないぞ!」 ということ。(勇気を出して行動しろ!)

・「恋愛はイス取りゲームであって、早い者勝ちだぞ!」ということです。(勇気をだして行動しろ!)

 

 

なんか、身もフタもないメッセージですね。

本当に、たったこれだけの理由で東城綾は振られたんだと思います。

これが現実・・・。

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東城に比べれば、西野は行動力があっただけなんだと思います。

 

 

 

 

この「懸垂告白返し」なんて、運命要素がまったくないです。

ただ、「正直に行動して思いを伝えた」ってことだけで、西野は勝ったんです。

 

 

 

 

ただ、このメッセージ、本当に身もフタもないんですよね。

実用的すぎて夢がない。少年誌でやるメッセージなのか? という疑問符は残ると思います。

19巻もイチャイチャやって、結論これかぁ・・・みたいな。

 

 

ポジティブに考えれば、主な読者である中高生に対する、実用的な恋愛アドバイスなんですけどね。