小学生並みの日記

肩肘張らずに語ろう

メリットの法則ー行動分析学

 

メリットの法則――行動分析学・実践編 (集英社新書)

メリットの法則――行動分析学・実践編 (集英社新書)

 

行動分析学というものを解説した本。

動物・人間の行動は、すごく単純な原理から説明できてしまうと主張する。

実例をあげて解説してくれているため、すごくわかりやすい。

そして、ものすごい応用範囲を感じる。 

 

行動分析学によって、例えば、以下のようなことも説明できてしまう。

・ダイエットがなぜ難しいのか。

リストカットしたくなるのはなぜか。

不登校がなぜ起こるのか。どうやれば治せるのか。

・お店がなぜポイントカードを作らせたがるのか(トークンエコノミー法)

 

 

ついつい我々は、リストカットとか不登校を心の問題と考えてしまう。

そして散々悩んだ挙句、問題の解決に結びつけることができない。

この本は、そういった問題にわかりやすい処方箋をくれる。

あまりにもスッキリとした解答を与えてくれるもんだから、感動すら覚える。

すごいよこれ!!!

 

 

基本の4つの行動原理

「好子」出現の強化(行動の前後で、良い物が増えれば、その行動をしたくなる。)

嫌子」消失の強化(行動の前後で、悪い物が減れば、その行動をしたくなる。)

嫌子」出現の弱化(行動の前後で、悪い物が増えれば、その行動をしたくなくなる。)

「好子」消失の弱化(行動の前後で、良い物が減れば、その行動をしたくなくなる。)

 

 

行動分析学では、「どんな行動をとったか(what)」ではなく、

「行動がどのように機能するか(how)」に注目する。

行動の機能4つ

・物や活動が得られる(好子の出現)

・注目が得られる(好子の出現)

・逃避・回避できる(嫌子の消失)

・感覚が得られる(好子の出現)

 

こういう、単純な原理から人間の行動を説明するという本をずっと待ってた気がする。

自分の行動にも、他人の行動にも、どんどん応用してみたいと思った。